◆有機栽培の梅 & 特別栽培の柿・梨 奈良県の菊井新昭さん
菊井さんが農業を本格的に始めたのはいまから20年以上前のこと。それまで農業機械の営業をしていた菊井さん。「そろそろ農業を始めたい」と思い、本屋で何気なく手に取ったのが「自然農法」の本でした。 もっと自然農法を学びたいと勉強を続け、今日まで家族一丸となって自然農法を続けてきました。毎年6〜7月には梅、8〜9月には梨、10月には柿、12月には干し柿と、手塩にかけて育てた季節の果物を届けてくれています。
我が子のように大切に育てています!
菊井さんの有機の梅づくり
1・2 月 堆肥入れ・剪定
全部で約360本あるという菊井さんの梅畑の土に、自家製の「おから堆肥」をたっぷりと入れます。
石灰と硫黄を水で溶いたものを散布し黒星病や灰カビ病等の病気を防除します。
2・3 月 みつばち授粉
梅の開花時期と同時にミツバチを放ち、
花の交配作業を手伝ってもらいます。
授粉をしてくれるミツバチたち
3 月 梅の実がなる
花が散ると小さな梅の実がつきます。でも、まだまだ安心はできません。霜、自然落下、カメ虫にも落とされます。青梅になるまで細心の注意を払い見守ります。
4・5 月 日ごとに成長
梅の実は百円玉位の大きさに育ちます。温かくなるにつれ、病気やカメムシなどの虫の害にあわないよう、細心の注意を払います。
6・7 月 手摘みで収穫
梅の実に傷がつかないように、ひとつひとつ丁寧に手で摘み取ります。注文に応じて朝の6時から昼まで収穫し、その日のうちに出荷します。
有機栽培で育てられた菊井さんの梅で、梅酒や梅ジュース、梅干しにと、毎年手作りを楽しみに待っている消費者が大勢います。さらに、青梅をすりおろしてじっくり煮詰めると、絶大な薬効のある梅エキスができます。一家に一瓶あると安心です。
菊井さんの梨のおいしさのこだわりは自家製の「おから堆肥」。原料のおから、挽き粉、漢方薬の絞り粕、炭を攪拌して層に積み上げて1週間程すると発酵がはじまり、65℃〜70℃まで温度が上がります。発酵菌の様子を見ながら隣の層へ積み上げて、再び発酵させ、この作業を約8ヶ月以上繰り返し行い、自家製堆肥が完成します。
こうしてできた自家製おから堆肥を、たっぷりと施して土づくりに励み、下草は除草剤を使わずに手作業で刈り取り、肥やしにします。一年を通して手塩にかけて育てた、安心でみずみずしい梨は、産地直送限定で、いろいろな種類が楽しめます。
豊水(ほうすい)
甘みと酸味がほどよく調和した人気品種。
柔らかな食感で、果汁がタップリと含まれ、
この時期一押しの梨です!
愛甘水(あいかんすい)
梨の早生品種。
甘味があり、しっかりとした歯ざわり。
近年、人気上昇中の梨です!
幸水(こうすい)
甘みが強く酸味が少ないので、
子供や女性に人気の赤梨の代表品種。
果汁もタップリ!
20世紀(にじゅっせいき)
日本の梨の代表品種。
シャキッとした軽快な口あたりで、甘みと酸味のバランスが良く、
すっきりとした味わい。
奈良県吉野郡は、美しい日本の風情が色濃く残る、柿の名産地。
鳥たちがいたずらに「つまみ喰い」したくなるのもうなずける美味しい菊井さんの柿は、種が無く食べやすい平種無柿(ひらたねなしがき)と、多汁で糖度の高い甘柿の王様、富有柿です。
奈良県吉野郡の菊井さんの干し柿「あんぽ柿」は、
濃厚な甘みでやわらかく、
全国から注文が殺到するほどの人気ぶり!
自家製の植物性堆肥と有機肥料で大切に育てた柿を、
ひとつひとつ丁寧に皮をむき、
ひもにつるして風通しのよい場所で3週間干すと、
とろ〜りと甘い干し柿になります。
●干し柿づくりの様子
▲皮むき機や手作業でひとつひとつ丁寧に皮をむきます。人手が足りないときは夜な夜な家族総出で作業をします。
▲柿のへたに、ひもにつるすためのピンを止めていきます。なかなか根気のいる作業です。
▲風通しのよい日陰に干して約3週間。その間に痛みがないか、などを毎日確認しながら過ごします。
有機栽培農産物
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