日本は、気候が温暖で多湿の国。微生物もよく育ちます。この微生物の働きを活用して、わたしたちの祖先はすぐれた食品を作り出しました。日本の風土と微生物がこしらえた、風味ある食品『みそ』もその一つです。
『微生物による天然加工食品』は、先人の生活の知恵。
よく知られているように、私たち人間の腸内には無数の微生物が繁殖しており、消化や造血の働きに不可欠な存在になっています。胃腸が強いとか、弱いとかは、腸内に住んでいる微生物の良否でもあります。
しかし、抗生物質や食品添加物などによって、腸内微生物が異常化すると、絶えずお腹の具合がおかしくなり、いくら栄養をとってもドブに捨てるようなものです。だから、栄養価の高い食品を選ぶことよりも、まず自らの腸内微生物を健全にすることが、健康にはなにより大切なのです。
『一日一杯のみそ汁で医者いらず。』
『畑の肉』と呼ばれる大豆を原料としたみそは、たっぷりの栄養素を含み、その効用もよく知られるところです。
①整腸作用・・・みそは腸内に住みついている乳酸菌などの健康な微生物を繁殖させるから、胃腸が丈夫になり、腸内でのビタミン整合性も旺盛になり、元気の源を作り出します。
②解毒作用・・・みそに含まれているメチオニンは、肝臓機能を高め、解毒作用を発揮します。タバコの害も、毎日のみそ汁でかなり軽減することが期待大。
③美肌効果・・・有用微生物の働きで、腸が元気になり、体内の有害物質が中和、排泄されるから、肌もきれいになります。
④生活習慣病予防・・・また、血管をやわらかくするリノール酸や、コレステロールを溶かすレシチンを含み、動脈硬化や高血圧の予防にも役立っています。
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胃を整え、老化を防止し、血の巡りを良くし、タバコの害を防ぎ、 からだの毒消しをしてくれる、ありがたい味噌。 季節の実を入れて、楽しみながら毎日、 家族揃って頂きたいものです。 |
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